子供が小学校一年生から不登校を経験し、学校に行けるようになった話をしましたが、実は私も幼稚園のころ登園拒否児でした。
私が幼稚園に行きたくなかった理由や、その時の心境です。
40年近く前の話ですが、今だからこそあの時の気持ちを、小さな自分に変わって整理し文章にしてみました。
私は登園拒否児
私は不登校(行きたくても行けない…)というよりは、幼稚園なんか行くもんか!!と思っている登園拒否児でした。
朝のルーティーン
- 毎朝ひとまず「おなかが痛い」と言ってみる。(実際は痛くない)
- 園のバス停近くで「コーヒー牛乳買ってくれたら幼稚園に行く」と親に一方的にわがままな取り引きを言い、他の園児に見られない場所でかくれて一人だけ飲む。
- 幼稚園バスにみんなが乗り込む中、泣いて電柱にしがみついて離れない。
- バスの運転手さんに、電柱から引きはがされバスに乗せられる。
- 泣きすぎて嗚咽しながら、バスに揺られ幼稚園へ。
- 幼稚園では何もなかったかのように普通に過ごす。
ひさまぁの母!!
大変!!
あの時の、缶コーヒー牛乳の味は格別だったよ…。
最終的には幼稚園に連れて行かれてしまうのですが、
心の中では腑に落ちておらず、納得できないもやもやとした気持ちでいました。
私が幼稚園に行きたくなかった理由
嫌なことがあった
単純に自分の中でとても嫌なことがありました。
それは…
私のうしろに座るA君が、毎回「かんちょー」してくること。
やめてといってもやめない、先生もただじゃれているだけと思ってたいして注意しない。
絶望。。。
もう、不快で不快で不快で不快で×1万、本当に嫌だったんです。
- 許可なく体に触られることが不快
- やめてと言ってもやめないことが不快
- 体の中でもデリケートなお尻の穴を狙ってくることがものすごく不快
その子にとっては何も考えていないただの遊びでも、本当に気持ち悪くて嫌でした。
大人にとってはそんな事…と思うかもしれないけど、嫌だった。
幼稚園児の私には「やめて」としか言えなかったんです。
親にも「かんちょうされるから幼稚園行きたくない」とは言えなかった。
恥ずかしいし、自意識過剰と思われたら嫌で。
繊細な子供心。
ずいぶん昔の事だけど、大人になって思い出してもとても不快です。
むしろあの頃は『よくわからないけど不快』だったのが、成長とともに『自分の大切な領域を侵された』という意識が出てきて余計に嫌な気持ちになりました(´;ω;`)
あの頃にタイムワープして小さな私をかばいながら、A君に説教したい。
いやぶん殴りに行きたい。←
今は、時代も変化し【プライベートゾーン】は「その人だけが見たり触ったりしていい大切な場所」という認識が広がっています。
性別に関わらず、胸はプライベートゾーン。
もちろん、他人のプライベートゾーンも触ってはいけないよ!
一方的に見せるのも絶対ダメ!!!
プライベートゾーンについて小さい頃から繰り返し話すことで、自分の身を守る防犯の知識が身に付き、性教育の一環になります。
自分と他人の正しい距離感を学ぶこともできます。
物理的な距離感、心の距離感。
正しく取ることは大事。
思春期になっていきなり性教育をすることはハードルが高いですが、小さい頃から子供とのふれあいの中で、少しづつ教えていけたらいいですよね。
子供にいきなり性の事を聞かれたら、とまどってごまかしたりはぐらかしたりしがちですが、子供の方から聞いてくれた時こそチャンスです。
自分も大事、同じくらい相手も大事。
この気持ちをもって伝えましょう。
- 今まで、性の話はなんとなく避けてきた
- 間違ったことを教えてしまった
- どんな風に教えていいかわからない
そんな人は、書籍を参考にするのもおすすめです。
私は子供が小学生の高学年になったころに、この本を渡しました。
プライベートゾーンのことや、SNSなど不特定多数の人の目に触れるところへの動画や写真の投稿は怖いことなども話しました。
「なんでもお母さんに聞いてほしいけど、聞きにくい時はこの本を読んでね。」と伝えて、いつでも見ることが出来る本棚に置いていました。
ときどき、読んでいるみたいでした。
マンガだから読みやすいね。
お母さんと離れたくなかった
幼稚園に行きたくなかった理由ふたつめ。
それは単純に、お母さんのことが大好きだったし、家も好きだったし、一緒に家にいたかった。
家で、お母さんが家事をしている横でテレビを見てゆっくりする…何という至福の時。。。
その他の記憶はあまりないのですが、家が癒しの場所だったのでしょう。
おかあさんが大好きだったんです…。
幼稚園が面白くなかった
幼稚園で集団で、踊ったり歌ったりすることが当時は苦手でした。
周りの子がハキハキと楽しそうにしているのを、冷めた目で見ていた…。
ですが、個人で作業する裁縫、粘土細工、絵を描くことや塗り絵などは大好きで、いつまででも集中してやっていられました。
逆上がりが出来るようになり嬉しくて連続で回りすぎて、目をまわして鉄棒から落ちて運ばれたり、
砂遊びに夢中になりすぎて、気付いたら一人になっていたことも…。
(周りの子は知らないうちに教室に入っていた。)
敏感なくせに、まわりが見えない子だった。
あと、気の合うお友達がいなくてつまらなかったんです、幼稚園。
- お金持ちを自慢する女の子
- 俺が俺がのガキ大将
- かんちょーしてくる男の子
全員きらい…。
そう思っていました(笑)
子供なんてそんなものなのにね。
私自身もきっと、他の子からは協調性がないと思われていたことでしょう。
いまは気の合う仲間がいて、人生ゆるく楽しく生きてるよ。
その後
小学校に上がったら急に嫌がらずに学校に行くようになりました。
人生はそんなもんだと諦めたのか、しぶしぶ折り合いをつけた私。
まとめ
我が子が小学校一年で不登校になった時、自分の子供の頃の事を思い出しました。
誰もが一度くらいは、学校や幼稚園など行きたくないと思う時はあるのではないでしょうか。
原因があったとしても、子供は親に心配かけたくなかったり、言うことが恥ずかしいと思って言えないことが多々あります。
また、上手く言葉に出来ないこともあります。
登校・登園渋りはこどものSОS。
うちの母は、私の登園拒否の理由は分からなくても、ときどき幼稚園を休ませてくれていました。
多分、仮病もバレていたと思います。
おなか痛いというのに、コーヒー牛乳を飲みたがるw
小さなストレスの積み重ねがいつか大きくなって私の心を押しつぶしてしまうその前に、
ときどき休ませてくれたことには感謝しています。
休むことで、少しだけすっきりしてまたがんばることができました。
子供が学校に行きたくないと泣くときに読んだ本。
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