エンディングノートとは、自分に『もしものことがあった時』に、大切な家族へ自分の意思を伝えるための一冊です。
この記事では
そんなお悩みにお答えします!
私も40歳から書き始めたよ
エンディングノートは思っていたよりも気軽につけられるものですし、日々の備忘録にもなります。
まだ自分には早いと思っている方、書きたいと思っていた方、全ての方のいざという時に大いに役に立ってくれるはずです。
エンディングノートはまだ早い?
年齢にかかわらず事故や病気、予想だにしなかった事態に遭遇することは誰にでもあります。
実際に厚生労働省の出した令和二年度の簡易生命表から見ると、
30歳の男性は年間1,905人に1人
40歳の男性は年間1,069人に1人
の割合で亡くなっている計算になります
女性は、30歳の一年間で3,681人に1人、40歳の一年間で1,707人に1人が亡くなる計算です。
同じ年齢でも、女性の方が男性の半分くらいの死亡率であることが分かります。
これが多いか少ないかの感じ方は人によるかもしれませんが、男性は40歳から41歳までの一年間で約1,070人に1人が亡くなっているのが現実です。
大切な家族のためにも、備えをしておこう。
エンディングノートとは
自分の人生を振り返り自身の記録を残しておくためだけでなく、大切な家族に自分の想いを伝えるものでもあります。
よって、エンディングノートの存在は家族には知らせておきましょう。
希望を書いていても、家族に気づかれないままじゃ意味がないよ。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書の一番大きな違いは、法的効力があるかないかです。
エンディングノート | 遺言書 | |
---|---|---|
法的効力 | なし | あり |
様式 | 決まった書式はなく、自由に書くことが出来る | 民法上で規定された書式 |
内容 | 生前のことも書ける | 死後のことのみ |
確認のタイミング | いつでも見ることができる | 自由に見ることはできない |
金額 | 市販のもので千円程度 | 数千円から数百万円と大きな差がある |
エンディングノートには葬儀の形式やお墓のこと、家族への感謝のメッセージなど書く内容も自由です。
延命治療など生前の意思も書くことが出来ますし、何度も書き直しが出来ます。
ただ、エンディングノートには法的効力がないため書いた内容は実行されるとは限りません。
相続や法的効力を必要とする事項は専門家に相談の上、遺言書を作成します。
エンディングノートの書式
エンディングノートの書き方に決まりはありません。その辺の紙に書いてもオッケーなのです。
アプリをダウンロードしてパソコンやスマートフォンの中に残してもかまいませんが、パスワードが分からない、そもそも存在自体が分からないということになりかねません。
家族に伝える事を考えると、直筆で記入できるノート形式がいいでしょう。
記入式のエンディングノートには
- 市販のエンディングノート
- パソコンでダウンロード
- 市町村で配布されているもの
があります。
市販のエンディングノートは、本屋で千円ほどで手に入ります。
最初はパソコンでダウンロードしたものより、ノートになっている方が書きやすいのでおすすめです。
無料で欲しい人は自治体から配布されているものや、葬儀関係の資料請求をするともらえます。
エンディングノートの書き方
エンディングノートは一度に完成させる必要はありません。
市販のエンディングノートでもすべてをきちっと埋める必要はありません。
まずは書きたい所から埋めていきましょう。
書きやすい、使いやすいスタイルで
- 日々の出来事をイラストも入れてかわいく日記風に書きつづったり
- 趣味の写真を使ってアルバム風にしたり
とにかく自由です。
写真や手紙、連絡リストなど今後も変更していくものは、別紙に記入し貼り付けましょう。
どこからでも自由に自分のペースで
ノート形式の場合まずは自分が書きたい、書きやすそうと思ったところから記入していきましょう。
選択項目になっていれば、チェックを入れるだけでオッケーです。
考えすぎて迷うという方は、自分の名前や住所など変更の少ない項目から記入していくと始めやすいです。
何度書き直してもOK
エンディングノートは遺言書と違って、気軽に何度も書き直しが出来ます。
ボールペンで書いた場合に書き直したいときは、二重線で訂正したうえで空いているスペースに書き足しましょう。
注意点として、消えるインクを使っているペンだと文字が熱で消えてしまうこともあります。
せっかく書いた内容が、見たときには消えてまっさらなんてことにならないように、ペンの種類には気を付けましょう。
私は何度も書きかえたいので、2B鉛筆で書いています。
日付は忘れずに
ページをおおかた埋めたら、日付を記入しておきます。
後日読み直して、書き足したり書き直す時に便利です。
定期的に読み返しましょう
周りの環境や人間関係は時とともに変化します。
また、自分の気持ちや考え方も変わっていくのは当然のことです。
エンディングノートは一度書いたからと終わりにせず、定期的に見直しましょう。
エンディングノートの内容
一般的には、残された家族へのメッセージや、自分の死後における手続きを行う際に必要な情報を記載します。
大きくは
の三つに分けられ、それぞれで細かく内容を記入します。
市販のエンディングノートであれば以下の内容は入っていますが、これらは必ず記載しておきましょう。
自分自身に関すること
自分の基本情報
氏名、生年月日、出生地、本籍地など自分の基本情報を記載します。
健康保険証暗号、免許証番号、年金番号などを書いておけば、紛失時にも役に立ちます。
自分の履歴を書くページには、成年後の学歴・職歴を書くことで年金の内容を確認する際も便利です。
学歴や職歴をみて子供たちが盛り上がる可能性もあるね。
健康のこと
身長・体重・血液型・アレルギーなど。
かかりつけ医や最近の健康診断に関する情報。
財産・資産
それぞれに、会社や番号などの必要な情報を記載します。
暗証番号や通帳や印鑑の置き場についての記入は一部にとどめ、正確な情報は口頭や別の方法で伝えるようにしましょう。
使っていない口座は解約、多数ある場合はまとめておくといいね。
身の回りのこと
SNSなどのデジタル情報はIDやパスワードが分からないと永久に残ってしまします。
アドレスやパスワード、退会手続きなどの操作方法をノートに記入しておきましょう。
家族・親族・親しい友人の連絡先
家系図や家族・親族、親しい友人の名前や住所を記入できます。
エンディングノートの種類によっては、入院時の連絡やもしもの時の連絡をどうして欲しいかのチェック項目もあるので、それにより判断してもらえます。
わかるだけ家系図をさかのぼってみたけど、豊作さんとイネさん夫婦がいたよ。米食べ放題だね。
私の遠い親戚に漫画家がいたことも分かったよ。おもしろいね!
自分のもしもの時のこと
看護・介護
病気や事故で判断力が衰えたり、コミュニケーション能力が低下した時に備えてまとめておきましょう。
介護をしてくれる人には、自分の財産を使ってほしいことも書き記しておくよ。
告知・終末医療
病名、余命の告知、延命治療についての自分の希望を書きます。
もしもの時は突然やってきます。
希望を伝えてなかったら、自分の意志とは違った治療になったり、そのため家族に大きな負担をかけてしまったりすることも…。
自分の意思を示しておくことで、自分や家族の負担を軽減することができるよ。
ペット
ペットも家族の一員です。自分でお世話が出来なった時のことも考えて、かかりつけ医、予防接種、ペット保険等の情報を記入しておきましょう。
もしもの時にかわりに預かってくれる人も探して整理しておきましょう。
ペットの性格や、好きな食べ物やお気に入りのものも書いておこう。
葬儀・お墓
葬儀やお墓のスタイルは時代とともに変化しています。
それそれの項目について、自分の要望を考えてみましょう。
墓地や墓石、仏壇などの祭祀財産は相続で税金はかからないよ。もし検討している場合は生前に購入しておくと、そのぶん相続税をかからなくすることができるよ。
お墓をもたない選択肢を選ぶ人も増えてきてるよ!
宇宙に遺骨を散骨する宇宙葬や、遺骨をダイヤモンドに加工するダイヤモンド葬も魅力的だなぁ。
供養・法要
どのような供養をしてほしいか、法要は何回忌までしてほしいか記しておきましょう。
遺言書・相続
遺言書の有無について記載出来ます。遺言書の存在を家族が知らないままなんてことも…。
遺産や遺品について自分がどうして欲しいか、誰にあげたいかも書き記しておきましょう。
家族にはもちろん、大切な親友にも残したいものがある!
ええのぉ。
自分の大切なもの、伝えておきたいこと
自分の基本データだけでなくここでは、趣味、好きなこと、大切なもの、自分年表、思い出やエピソードなどを自由に書いていきます。
書くのは自由やけど歴代の恋人の名前やエピソードを記して、夫婦げんかに発展せんようにな。
エンディングノートのメリット
エンディングノートは終活のためだけではなく、今の状況を見返すために書くことが出来ます。
書くことによって、自分が人生で本当に大切にしているものや残したいものが明確になり断捨離や整理になります。
エンディングノートのデメリット
エンディングノートには、自分の大切な個人情報が多く含まれます。
保管には気を付け、パスワードや暗証番号などは別の冊子に記入したり、取り扱いには十分注意しましょう。
まとめ
エンディングノートを若い時から書くことによって
今の生活をふりかえり、これからの人生をよりよく自分らしく生きていきましょう!
私も、40代前半で父を亡くしてから終活のためにエンディングノートを書き始めました。
子供たちにもその存在は知らせ、時には一緒に楽しく書いてます。
昔の自分ががんばった事や失敗も子供にとっては聞いていて楽しいみたいです。
エンディングノートも種類が沢山あるので迷うかもしれませんが、手始めにダイソーのじぶんノートや資料請求で無料でもらえるエンディングノートで試してみましょう。
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