今や日本人の4人に1人がなるというスギ花粉症。私もその中の1人です。
症状としては
- くしゃみ・鼻水・鼻詰まりによる集中力の低下
- 目の痒みなどによる肌荒れ
- 睡眠障害による疲労
- 思考力の低下、イライラ感など
あまりにもひどい症状で生活に支障をきたすようになったので、一念発起しスギ花粉症の根本治療である『舌下免疫療法』を開始しました。
この記事では
などを解説します。
花粉症治療の効果はあったのか?経過記録の記事はこちら
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結論
花粉症治療である、舌下免疫療法を2年続けた結果。
効果はありました!!
数値化することができず自分の感覚でしかないのですが、治療を開始して2度目の花粉症の時期は症状はかなり少なかったです。
2023年の花粉の飛散量は「例年並みからやや多い」
SNSや周りの花粉症の人の症状では「とにかく目が痒い」という意見が多かった印象ですが、目の痒さはほとんど感じませんでした。
ただ、もともと子供の頃からアレルギー体質で鼻炎持ち。
なのでくしゃみや鼻水は通年であるのですが、花粉症の時期特有の「ティッシュを2日で1箱」状態には今年はなりませんでした。
治療について
治療開始時期
治療開始時期は、スギ花粉が飛んでいない時期です!
耳鼻科の先生からは、だいたい5月から遅くても12月くらいまでと言われました。
スギ花粉が飛んでいる時期に舌下免疫の治療は始めることはできません。
その年は、苦しくても抗アレルギー薬などで花粉症の症状を和らげる対処療法しかできません。
スギ花粉の飛散が終わったらすぐに始めよう。
治療のスケジュール
- 治療初回1時間強
予約時間の10分前に来院。(看護師からの説明のため)
初回の薬を飲んだ後、30分は病院で待機
- 治療2回目約1時間
必ず初回治療より一週間後。
- 3回目以降15分程度
2回目治療より1ヶ月後。
3回目以降は月に1回の通院となり、特に問題なければ15分程度で終わります。
治療決定まで
治療についての条件は2つです。
- 月に1度通院ができる。
- 最低でも三年間の通院ができる。
医師と看護師には
この治療を始めるなら、最低三年間は通ってもらうからね!
月に一度は通院しなきゃだよ!
と何度も確認されました!
ひとつ目の月に1度通院ができるという条件は、はじめは副作用の経過観察が重要なので、月に1度の通院が必要です。
治療を1年ほど続けた今は6週分の薬を出してもらえるようになったので、通院は2ヶ月に1度になりました。
なので、病院に行かないでいい月もあります。
初回治療
初回と2回目の治療は必ず、二週連続で来院できる日を選ぶ。
重大な副作用が起きた時のために、午前中か午後一番での来院ができる日に来るように言われました。
初めてのシダキュアは病院内で服用し、その後30分間は院内で過ごし副作用がないかを経過観察。
病院でシダキュア2,000を服用し、副作用がなければ同じ量の薬(初回から一週間はシダキュア2,000)を毎日服用します。
治療開始からの服用量・スケジュール
- 1週目シダキュア2,000を1日1回1錠
- 2週目以降シダキュア5,000を1日1回1錠
2,000を一週間続けてみて、特に体に異常がなければ次のステップ(シダキュア5,000)に進みます。
スギ花粉に強い体に、おれはなる!
治療2回目
シダキュアの量を5,000に増やして、病院で服用。
その後、副作用がないか30分間病院内で観察し帰宅の流れとなります。
シダキュアの5,000で問題がなければ、次の受診日まで1ヶ月間毎日シダキュアを飲みます。
この間、気になる症状があればすぐに病院へ連絡してください。
明らかに体調がおかしい、ショック状態の場合は、持たされたカードに記されている救急病院へ連絡を!
私はひどい副作用はありませんでした。
副作用について詳しくはこちら。
治療期間
治療期間は最低でも3年をみます。
4〜5年という医者もいるそうですが、4年と5年では有意差は認められないそうで、3〜4年が妥当とのこと。
治療期間は個人の症状に応じてになりそうです。
シダキュアの服用方法
シダキュアは飲み込む薬ではなく、薬を舌の下に1分間おいてから飲み込みます。
舌の下に置くと唾液で溶け始めるのですが、すぐには飲み込まず1分後に飲み込みます。
薬は1日1回一錠を服用します。
柔らかいので、薬を取り出すときに割らないよう気をつけて!
この薬は普通の錠剤と違って、すぐに湿っちゃうんです。
濡れた指で触るのは厳禁!
必ず乾いた手でお薬を持ちましょう。
舌の下に置いた後、1分間待ってから飲み込みます。
その後、5分間はうがい・飲食は控えます。
時々忘れて、すぐ水飲んじゃうこともあるけどね…。
副作用
- 口の中の副作用(口内炎、舌の下の腫れ、口の中の腫れ)
- 咽喉(のど)のかゆみ
- 耳のかゆみ
- 頭痛
など
私は治療を始めてしばらくは、舌の下のかゆみや、のど、耳のかゆみがありました。
かゆくて我慢ができないというほどではなく、ちょっとむずがゆい程度でした。
症状はだんだんと弱くなり、1〜2ヶ月後には気にならなくなりました。
- ショック
- アナフィラキシー
アナフィラキシーとは薬剤に対する急性の過敏反応で、多くの場合薬を投与してから30分以内に症状があらわれます。
症状としては、じんましん、腹痛嘔吐など消化器症状、息苦しさなど呼吸器症状、意識の混濁などのショック症状です。
病院の外、家などでショック症状が出た時のために、救急の病院の連絡先が載ったカードがもらえるので携帯しておきましょう。
服用時に避けること
服用時にしてはいけないことがあります。
内服後1〜2時間は
- 過激な運動をしない
- 入浴をしない
- アルコールを飲まない
などです。
理由は、血行が促進されシダキュアの体内への吸収が増すことにより、副作用が出るおそれがあるからです。
以前は、服用する前後2時間程度は、運動・入浴・アルコール摂取の制限がありました。
現在は服用前の制限はしなくていいという医者もいるようですが、体が落ち着くまでは待った方が良さそうです。
主治医と相談の上、決めましょう。
費用
私の通う耳鼻科では保険適用の三割負担で、シダキュア一ヶ月分で2,700円です。
金額は医療機関によって違います。
長期間の治療になるため、始める前に必ず確認しましょう。
薬代以外にも毎月一回の通院費用が別途かかります。
治療が開始できる年齢
治療は5歳から開始が可能です。
ですが運動制限や水分を摂るタイミングもあるし、あまり小さいとうまく薬が飲めないかも。
子供は医療費の補助があるうちに行くことをおすすめします!
治療の効果
以下のような、花粉症での日常生活の影響から解放されます。
- 外出への支障
- 勉強への支障
- 睡眠障害
- イライラ感
- 疲労
- 思考力の低下
学生の頃、授業中も頭がぼーっとしてつらかったよ…。
治療のデメリット
とにかく時間がかかります。
薬の服用は毎日。三年間は続けなければいけません。
治療を始めて1年経過し、今では毎日薬を飲むことは慣れました。
しかし効果がすぐに確認できる治療ではないので、最終的にどこまで改善するのか、この治療が無駄にはならないのかは人それぞれです。
花粉症治したいけど、治療費気になる…という人は治験ボランティアという方法も。
無料登録すると、自分に合った(病気、地域など)治験の情報がメールで届きます。
ボランティアは普通は無償のイメージですが、治験ボランティアでは協力費(負担軽減費)という謝礼がもらえます。
花粉症治療をしながら、協力費ももらえるなんて!!
効果・経過報告
治療の効果や経過はこちら。
随時更新中→効果あり?花粉症&ハウスダストアレルギー舌下免疫療法の治療記録
まとめ
舌下免疫療法を開始後、2度目のスギ花粉のシーズンもそろそろ終わり。
断然、いつものスギ花粉の時期より楽でした!!
スギ花粉の舌下免疫療法は、スギ花粉への根本的な体質改善が期待できる薬です。
スギ花粉症の治療は、スギ花粉の飛散が終わった5月くらいが開始にベストな時期。
辛い花粉症で悩んでいる方は、まずは病院で相談してみてください。
一緒に花粉症の苦しみから解放されましょう!
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